2024年新茶の入札(競り)って!?

2024年新茶の入札(競り)って!?

今年のゴールデンウイークは、たくさんのイベントが開催され嬉野町も大変賑わっておりました(*^▽^*)

フクダ製茶園は、今年から入札(競りのこと)へ娘2人で行っています。男職場みたいな感じなので、おびえておりますが、他のお茶屋さんのお兄さんが気にかけてくれて感謝の日々です。

今年の入札は、4月15日から始まりました。一昔前は八十八夜(5月2日)が摘採時期と言われていました。しかし近年では、早生の品種ができたり、温暖化の影響もあり、新茶が始まる時期も早いです。

第一回目の入札会では、125品の荒茶(※1が出品されました。拝見盆に乗った荒茶がずらりと並べられており、入札の時間が始まると、拝見盆を前にずら~っと業者が並び吟味します!!葉の形や色、手触り、香りをみます。次に、選んだ荒茶を適量とり、熱湯を注ぎます。そこで再び茶葉の香りや水色、味などを吟味します。こうやって選んだお茶を業者同士競って手に入れます!!

   

 

 (※1 荒茶(あらちゃ)は、茶葉を摘んですぐに蒸し、揉んで、乾燥させるという工程を経たお茶です。お茶農家さんがここまで行われます。この前お茶農家さんへお邪魔し、見学させていただいたのでそれも次回、お話させてください(≧▽≦)

 

落札されたお茶は、落札額と業者番号が読み上げられ、黒板へ記載されます。この瞬間は結構ドキドキです。落札できた時は、「いいお茶とれた!製茶したらもっとおいしくなるぞ~☆」と嬉しいわくわくした気持ちと大きな額が一瞬で動くことにドキドキします(笑)

初めの数日は、落札希望額をシートへ記入し投票箱へ入れるのですが、徐々に出品数が多くなるとボタン方式です。ボタンはそれぞれの業者の席に入院ベッドの呼び出しボタンみたいなのがあります(笑)そのボタンで競います。前に電子版があり、そこに出品番号と額が表示され、「どうぞ!」の掛け声で始まります。ボタンを押すと値段があがります。ボタンがうまい業者さんとかもいるのかな?結構難しいです。

弊社この入札で1年分を仕入れます。強い気持ちで臨まなければなりません。笑

 

 

入札は、半日がかりですが、午後からは落札できたお茶の仕上げや火入れ(焙煎)します。1日、五感をフル稼働です。体力と持久力と繊細さも必要です。これを、35年以上続けている父へ、改めて感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

話は、ずれましたが、

入札の流れはこんな感じです。笑

次回は、落札されたお茶を仕上げたり火入れしたりする工程を、ちょっぴり紹介できたらいいなと思っています。お茶を知るとめっちゃ面白くて深くて、課題もたくさんあります。皆さんにも共有できたらいいなと思っています♪

気候変動に寒暖差が激しいですが、皆様お体ご自愛下さい。

 

 2024年5月11日 えり

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